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※『機動戦士ガンダム』第2話の戦闘に触れます。
「当たらなければどうということはない」は、シャア・アズナブルがTVアニメ『機動戦士ガンダム』第2話「ガンダム破壊命令」で、部下のスレンダーに言う台詞です。ガンダムのビーム・ライフルを前に、命中を避ければ脅威にはならない、と余裕を見せます。
ただの強がりとして聞くと、この言葉の面白さは半分しか伝わりません。危険を承知で接近するシャアの技量と、その基準を部下にも求める指揮官としての顔が、一言に重なっています。場面の流れと日本語の言い回しから、その自信を読み解いてみましょう。
「当たらなければどうということはない」は何話?誰への言葉?
| 話した人物 | シャア・アズナブル |
|---|---|
| 作品・話数 | 『機動戦士ガンダム』TV版・第2話「ガンダム破壊命令」 |
| 相手 | 部下のスレンダー |
| 場面 | シャア専用ザクでガンダムと交戦。ビーム・ライフルの威力に直面する場面 |
| 意味 | いかに強力な攻撃でも、命中しなければ被害を受けない、という自信の表れ |
「当たらなければどうということはない」
シャア・アズナブル/『機動戦士ガンダム』第2話
ここでの言葉は、味方への通信です。攻撃を恐れる部下に応じていると捉えると、笑みを含んだ声音にも指揮官らしい響きが出てきます。
第2話の場面|ガンダムの火力とシャアの技量がぶつかる
サイド7から脱出したホワイトベースを追うシャアが、赤いザクで迫ります。通常の3倍の速度で接近する敵に、アムロはガンダムで応戦。シャア側は新型モビルスーツの性能を、戦いながら確かめることになります。
ビーム・ライフルの威力は、それまでのザクとの戦いの延長では測れません。シャアが優れたパイロットであっても、命中すれば無事では済まない攻撃です。公式の第2話あらすじにも、ビーム・ライフルがザクを撃破し、シャアがその威力を恐れて退却する流れが記されています。
だからこそ「当たらなければ」という条件が効いています。ガンダムを弱いと見ているわけでも、ザクの装甲なら耐えられると言っているわけでもありません。相手の火力を、自分の操縦で無効にできると考える。その勝負の仕方に、赤い彗星の存在感があります。

台詞の意味|冷静さと、部下には厳しい基準
「当たらなければ」は、危険を認めたうえでの条件
この言葉を「攻撃など怖くない」とだけ言い換えると、肝心な条件が消えてしまいます。攻撃の威力そのものを否定するのではなく、被弾を避けることで対処する。危険の所在を分かったうえで、自分には対処できると考える言葉です。
操縦を始めたばかりのアムロが、機体の力を十分に使いこなせているわけではないことも、二人の対比を際立たせます。新型機の火力と、熟練者の技量。どちらが上回るのかを、この短い台詞が観客に意識させます。
「どうということはない」ににじむ余裕
「避けろ」と命じるだけなら、切迫した指示になります。ところがシャアは、避けさえすれば大した問題ではない、という言い方をします。大きな脅威を小さく扱う表現が、本人の落ち着きと自信を伝えています。
一方で、同じ回避を部下もできるとは限りません。指揮官の平静が味方を支える場面としても、自分の技量を基準にしてしまう危うさとしても読めるでしょう。これは人物の心理を断定する公式説明ではなく、通信の相手と戦況を踏まえた本稿の解釈です。その両方が見えるところに、単なる無敵のエースではないシャアの面白さがあります。
「見せてもらおうか」との違い|性能を見る目と、避ける自信
同じ第2話の「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」は、未知の機体を見極めようとする言葉です。それに対して「当たらなければ」は、相手の攻撃への対処を語る言葉。前者には観察者の目、後者には操縦者としての自負が出ています。
どちらも余裕たっぷりですが、続けて見ると、シャアがガンダムをどう測り、どう戦おうとしたのかがつながります。初登場時の自信がそのまま通用し続けるわけではない、という第2話の結末も含めて味わいたい場面です。
英語ではどう訳す?「どうということはない」の響き
日本語の「当たらなければ」は条件を示し、「どうということはない」は「大した問題ではない」と軽く受け流します。以下はその違いを考えるための本稿独自の訳例です。公式字幕・吹替の引用ではありません。
| 訳例 | 伝わりやすい響き |
|---|---|
| If it doesn’t hit, it’s no threat. | 攻撃が命中しなければ脅威にならない、という戦闘上の自信。本稿の表紙にも採用 |
| If it doesn’t hit, it’s no problem. | 「どうということはない」を日常的な口調で表現。軽く受け流す感じが残る |
| As long as it misses, there’s nothing to worry about. | 味方を落ち着かせる語り口が強くなる一方、日本語より説明的 |
「私には当てられない」と訳し切ると、日本語にはない断言を足すことになります。元の言葉は、あくまで「当たらないなら」という条件形。その条件を当然のように口にすることで、シャアの自信が立ち上がるのです。
表記と場面をもう一度確かめるには
「どうという事はない」という漢字表記でも親しまれています。コスパの公式ライセンス商品も「当たらなければどうという事はない」Tシャツという商品名です。本稿では読みやすさを優先して「こと」と表記しています。
場面を見返すなら、TV版第2話「ガンダム破壊命令」を目印にしてください。劇場版の編集や短い切り抜きだけでなく、スレンダーとの通信と、その後の戦況まで見ると印象が変わります。作品情報と場面写真は公式の第2話紹介で確認できます。
よくある質問
誰の台詞ですか?
シャア・アズナブルの台詞です。TV版第2話で、ビーム・ライフルを警戒する部下のスレンダーに応じます。
ザクならガンダムの攻撃に耐えられる、という意味ですか?
そうではありません。「当たらなければ」という条件付きの言葉です。機体の頑丈さより、攻撃を避ける技量への自信が表れています。
英語の決まった訳はありますか?
字幕・吹替は収録版や配信版によって確認が必要です。本稿の英語は日本語のニュアンスを説明するための独自訳で、公式訳と同一とは限りません。
出典・関連資料
- ガンダム公式:第2話「ガンダム破壊命令」(話数・戦況・場面写真)
- ガンダム公式:シャア・アズナブル(人物設定)
- コスパ:公式ライセンスTシャツの商品情報(台詞の表記)
- 台詞・話数の補助照合資料(非公式)
同じ人物の別の表情は、「認めたくないものだな」の記事でも読めます。機体と技量の関係を違う角度から語るランバ・ラルの「ザクとは違うのだよ、ザクとは」もあわせてどうぞ。

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